大阪IBD

2025/10/17
  • IBDと生きるヒント

Vol.16 IBDと資格取得

私は資格取得の経験から、若い人には「資格取得」を勧めている。
IBDは時として、社  会的なハンデとなり得る。その対策である。
医師、看護師、税理士、簿記、司法書士、行政書士、管理栄養士、宅地建物取引士、薬剤師、臨床検査技師など多彩にあり、IBD患者の多くが資格を取得している。

〇資格取得のメリット
・就職が有利になる。
・退職しても、前職の経験値が力となる(資格がないと一からやり直しとなる)

 

〇資格取得の困難さ と IBD患者の有利性
・資格は、一般的に、難しいほどその資格の価値は高い。⇒まず、自分がその職業を好きになれるのか? 学力、体力、時間は大丈夫か? の見極めが大切だ

・資格は若い人ほど「有利」である。
・時間があり、親の援助も受けられるかもしれない。
・資格は一生の財産となる(長く永く使える)。
・若い人ほど、勉強時の勤労や結婚など社会的負担が少ない。
・若い人ほど、頭がよく動く、記憶力がある。
・たとえ、年齢が高くなっても、資格取得される方は多い(やる気の問題)

 

〇布谷自身の体験談から

 私は、高校生の時にクローン病を発症した。何とか大学に行けたものの、当時はバイオはなく、入退院を繰り返し、卒業時には就職は出来なかった。
 「社会に出るには『武器』が必要」と考え、不動産鑑定士の国家試験を目指した。民法、会計、経済、行政法規、不動産鑑定評価理論と難関である上に、大学時代は、入院と麻雀の日々を過ごし、明らかな知識不足であった。
 また、よく入院していたので、体力不足で2回の不合格となった。資格試験勉強も体力が必要である。
 決心してエレンタールを始めてから、寛解期が長く続き、ようやく合格できた。
 就職は、病気のことを正直に話しても3社合格を頂いた。
 そして、今は独立開業して、気ままな自営の道を進んでいる。

 大学生の時、国家資格を目指して、本当に良かったと思う。みんなと同じ道を進んでいれば、この結果はなかったと思う。