Vol.1 お医者さん選びが9割
患者にとって、最も大切なのは、お医者さん選びだ。病院選びではない。近年の医学は著しく進歩し、お医者さんでも知識の差は大きい。よって、お医者さんの「専門性」が進んでいる。お医者さんも勉強が大変だ。
長いお付き合いとなる病気なので、長期の視点でお医者さんを選びたい。珍しい病気なので、専門医の経験度・熱心度が大切だ。特に、異例な症状が出た時、その対処には、医師の経験値がたよりだ。
お医者さんの選択権は患者が握っている。日本の有難い制度だ。IBD名医に診て頂いても「追加料金」はない、お得である。
幸い、IBDでは、都会を中心に、たくさんのIBDを得意とされる先生がおられる。専門医にかかることのメリット大きく、最新医療を受けることにより、結果的に社会生活と自己実現に繋がり、人生に好影響となる。
専門医が見つからない地方においては、一旦、都会のIBD専門医に診て頂き、しっかり治療法方針を決めてから、地元の通える医師に診て頂く方法がある。患者会では、いくつかのIBD専門医を紹介させて頂き、明るい人生が開けたと報告が届いている。
私は、昭和のクローン病治療黎明期、IBD専門医を求めて、大阪から東京まで行って、しっかり治療を受けて、体調が落ち着き、ようやく自分の人生が歩めた。
まずは、「距離」より「IBD専門性」を重視したい。